ECサイトのトレンドを語る上で、「どのように集客し、どのように商品を買う気にさせて、どうやってリピーターになってもらうか」という仕掛けの部分は外せない。中でもユニークなのは集客方法で、各ECサイトはウェブデザインや技術を駆使して、自分のお店まで来てもらうきっかけを作っている。一般販売店であれば、テレビ広告や折り込みチラシなどを利用することが多いが、ECサイトでは一般的な広告に加えて、「SEO対策アフィリエイト」といった要素が重要になる。SEOは、グーグルやヤフー・ジャパンといった検索エンジンにウェブサイトを最適化して、検索結果のランキング上位に表示されるようにするというもの。例えば、インターネットでコーヒーを買いたいと思っている人は、検索エンジンで「コーヒー」や「珈琲」といったキーワードを入力して探す。その検索結果の上位に自分のECサイトが表示されるようになれば、訪問者も増えて自然と売り上げも伸びるというわけだ。一般的にはあまり知られない小規棋のショップでも、SEO対策が成功して売り上げを伸ばした例もある。アフィリエイトは、リンクを利用した広告の一種で、先の楽天やアマゾンを始め、ECサイトを持つ多くの企業がプログラムを提供している。しくみは、アフィリエイトプログラムに参加するユーザーが、自分のブログ記事などに専用リンクを追加。そのリンク経由で誰かが商品を買い、サービスを契約することで、売り上げの数パーセントがリンクを貼った人に支払われるというものだ。アフィリエイトは、2003年に起こったブログブームの波に乗って多くのプログラム参加者を集めた。参加者が「とてもいい商品だと思う」と書いたブログ記事に「こちらで購入できます」とアフィリエイトリンクが貼ってあれば、興味を持ってリンク先に飛び、買ってしまうことも少なくない。そのほか「どう商品を買う気にさせるか」では、先のアマゾンで説明したレコメンデーション機能のほか、売れ筋ランキングを付ける、ユーザーレビューを付けさせるといったノウハウが定着している。また、ウェブ限定モデルを用意するなど、一般販売店では手に入らないバリューを付けるといった手法も確立されてきた。また、「どうやってリピーターを作るか」という点では、一般販売店同様、ポイントによる囲い込みが進んでいる。