とりあえず結婚

2011.07.21

居場所がほしくて「とりあえず結婚」。「とりあえず高校の頃も短大でも早く結婚しなくっちゃと思ってたような気がしますA子さんはこう語っている。小さい頃から、「女の子はどうせお嫁に行っちゃうんだから」と周囲から言われてきた彼女は、とにかく女は結婚しなくちゃいけないんだ、と思いつづけてきたという。短大の家政科を卒業した時は、一時、結婚せずに一人で仕事をしながら独立して暮らすのもいいなあ、と思ったという。しかし実際コンピューター関連会社につとめると、人間関係や残業などでやっぱり仕事にはむいていない。と感じ、お見合いで結婚した。「結婚さえすればもう誰からも何も言われない。これで一安心」とそう思ったそうだ。ところが結婚五年たつがどうしても子どもをもつ気にはなれない。なんだかこれでいいのだろうか、という不安や気持ちのあせりが生まれてきたのである。A子さんは現在の夫に不満はないが、とくに強い愛情は抱いていない。まあこんなものかなあ、という感じである。ではなぜ結婚したのかというと、「私の居場所がほしかったから」だという。A子さんは結婚前、両親と弟の四人暮らしだったが、母親とA子さんは昔からコミュニケーションがうまくいかず、母親は、なにかと「あんたは出ていく人だから」とA子さんにむかって冷たい口調で言い放ったのである。小学校の頃、弟と一緒に家庭教師についたが、あまり成績は上がらなかった。弟はサッカーの選手で、母親はよく弟の試合に応援に出かけていた。お弁当をもって出かける母親をみるとA子さんは羨ましく、自分も母親に応援してほしいと思ったそうだ。運動はあまり好きではなかったけれど母親に見てほしいとテニスを始めた。しかしその頃には母親も忙しくなり、A子さんの試合を見にきてくれたことはなかった。第一志望の大学に落ちると、「あんたは何やってもダメね」と言われ、A子さんは自分でもダメな人間だと思った。家の中に居場所のない感じのする彼女は。早く自分の居場所がほしかったのである。「結婚すればすべてが解決する」と思っていたA子さんだが、今、家事をしていても、一体自分は何をしているんだろう、こんなことをしていて、みんなは仕事をしたりしているのにこれでいいのだろうか、という気持ちでおちこんでいる。

[参考情報]
東京南青山の教会結婚式
http://www.le-anges.gr.jp/chapelle/wedding.html
東京の結婚式場なら南青山ル・アンジェ教会
http://www.le-anges.gr.jp/