三宅一生がフランス政府から勲章を授与される

2011.06.16

三宅一生がフランス政府から勲章を授与される際、時の文化大臣だったシャッターランクは三宅の受賞理由のひとつに「彼はユニークだから」を挙げていた。ユニークであることはフランスでは非常に重要。人と違うということは、才能であるばかりでなく魅力にもなる。三宅以外にもユニークな才能があるが故にパリで認められたデザイナーには、川久保玲、山本耀司、高田賢三の名前が思い浮かぶ。ユニークであろうとするならば周囲との軋轢も多かろうし、孤独感にさいなまれることも少なくないだろう。「長いものには巻かれろ」式のイージーな生き方を選んだ人間には与えられない勲章が彼らの胸には輝いている。デザイナーでなくとも、いやしくもブランドを創設しようと志しているのなら、人と同じことをしていては絶対にダメ。誰彼が成功させたコンセプトやデザインを盗用してちょいと儲けようなどとは、ゆめゆめ考えるべからずである。ファッションブランドをつくろうとするのだから、それだけですでに相当一般人とは違っていることは確かだが、はたしてそれだけで足りるだろうか。私がいうユニークさ、とは改めて断るまでもなく奇をてらう類の真似ではない。

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独自の視点と思考ということだ。ZARAというブランドがある。生みの親はアマンシオ・オルテガという、いかにも戦うおじさんだ。スペインはラコルーニャの本社(インディテックス社が母体)で彼に会い、本社内を案内されるまで、ZARAは単なるコピーブランドだと思っていた。