食べ物の本来の力が詰まった無精製栄養素「フードネイチャー」

2011.07.14

フードネイチャーという概念を説明しましょう。フードネイチャーとは、食べ物の持っている本来の性質、食べ物らしさがそのまま生かされた無精製栄養素のことです。フードネイチャーを実際の無精製栄養素の例として、ほかの精製栄養素と比較してみましょう。以下の論文では、無精製栄養素としてフードネイチャーが使われています。フードネイチャーの素晴らしい力を実際のデータで見てみよう栄養素は利用されてこそ価値があり、何よりも体に吸収されないことには始まりません。「論文(1)無機酸とAACとフードネイチャーミネラルの吸収の比較」アメリカの化学者ビンスン、ポーズ両博士が1981年に発表した論文では、ラットを使って無機酸とAAC(アミノ酸キレート)とフードネイチャーのミネラル(セレニウム、マンガン、亜鉛、鉄)の吸収を調べています。これは動物実験ですから、この実験結果を単純に人間に置き換えることはできません。あくまで参考です。しかし動物実験にも利点はあります。それは解剖して臓器内の濃度も調べられることです。フードネイチャーセレニウムは、無機セレニウム塩(亜セレン酸ナトリウム)の1・22倍(血中濃度)多く吸収されました。意外なことに、AACセレニウムが無機セレニウム塩よりも吸収が悪く、無機セレニウム塩の60%(血中濃度)しか吸収されませんでした。マンガン、亜鉛、鉄に関しても、フードネイチャーミネラル(無精製ミネラル)のほうがほかのタイプのミネラル(精製ミネラル)よりも吸収がいいことが示されています。「論文(2)銅と亜鉛の吸収」1988年にアメリカの化学者ビンスン、ポーズ、レモン博士らが発表した論文では、人間に対する実験で、無機酸(硫酸)、有機酸(グルコン酸)、フードネイチャーのミネラル(銅、亜鉛)の吸収に関して調べられています。その結果、フードネイチャー銅は、硫酸銅の1・44倍、グルコン酸銅の1・43倍多く吸収されました。また、フードネイチャー亜鉛は、グルコン酸亜鉛の1・58倍、硫酸亜鉛の1・75倍多く吸収されました。「論文(3)マグネシウムの吸収」ビンスン博士が1991年に発表した研究は、無機酸、AAC(アミノ酸キレート)、フードネイチャーのマグネシウムの吸収に関するものです。それによると、フードネイチャーマグネシウムは、酸化マグネシウムの1・83倍、アミノ酸キレートマグネシウムの1・27倍多く吸収されました。ポーズ両博士は、合成と無精製のビタミンCとを血中濃度と尿中排泄量で比較しました。合成ビタミンCとフードネイチャービタミンCの人間での生体利用性を比較したものです。1回500印相当のビタミンCを含むこの二つのタイプとプラセボ(偽薬一何の効果もない物質)を投与して、血中濃度を時間で追っていったのです。その結果、摂取から4時間後、フードネイチャービタミンCは、合成ビタミンCよりも68%多く吸収され、しかもより緩やかに吸収されました。上のグラフを見ると、フードネイチャーの面積が一番大きくなります。つまり、それだけ血中にとどまっているビタミンCの量が多いということになります。この実験を行った被験者の75%は、フードネイチャービタミンCを摂取したときにビタミンCの排泄が少なくなりました。一方、合成ビタミンCを摂取した人たちは、より多くのビタミンCを排泄しました。同じ量のビタミンCを摂っているので、排泄されないビタミンCは、体内にとどまって働いていると推定できます。つまりフードネイチャーのグループはより多くのビタミンCを体内で利用していたことを示します。両博士は、フードネイチャービタミンCに含まれるバイオフラボノイドなどの補助因子が、利用の増加と関係があると結論づけています。フードネイチャービタミンCは、合成ビタミンCよりも1・68倍多く吸収され、しかも体内により長く保持されていたということです。ビタミンCのような水溶性のビタミンは、吸収されてから数時間で体から排泄されてしまうので、効果が持続するように徐々に溶けて吸収されるようにした健康(栄養)補助食品があります。このタイプの健康(栄養)補助食品はタイムリリース(徐放剤)と呼ばれ、人工的に加工されたものです。これに対してフードネイチャービタミンCは、天然のタイムリリースといえます。