痩せたい部分を選べばハンドマッサージ

2011.04.12

「体験コースですが、この三つの中から選んでいただけますか」女性は、体験コースが記入してある紙を差し出した。そこには、痩せたい部分を選べばハンドマッサージしてもらえる旨が書かれていた。私は歩くときにいつもむちむちして、不快でたまらない足を選んだ。「ではオイルを塗っていきます」体重を測ったさっきの部屋に戻り、私はマットの上にうつぶせになった。―いよいよはじまる。私の背後で、彼女はどろりとしたオイルのようなものを手に取り、足をなぞるように下から上へと滑らせた。「このオイルは地中海でしか採れない海草エキスが入っております。発汗効果があって、お肌もすべすべになります」そう言いながら彼女は慣れた手つきで、上下になぞり続けた。ハンドマッサージというから、ビデオで見たように揉んだり叩いたりするのかと思ったら、ただ優しくなぞるだけだった。私はハンドマッサージの横に「脂肪を分解!」などと書かれた広告を想像していたので、凝りをほぐし、醜い脂肪を雑巾のように絞っていくのだとばかり思い込んでいた。しかしこのあとでそうするのかもしれない。それが痛かったらどうしようかなどと想像して、心臓が高嗚ってきた。「ではマッサージしていきますね」足首から太もものつけ根までを、揉みほぐすような優しいマッサージがはじまった。しかし揉みほぐすというより、やはりなぞっているような感じだった。「はい、では終了です」―うそでしょう。私はあっという間に終わってしまったので、「無料」だというこのコースに騙されたような気持ちになった。「お疲れさまでした」そう言うと、彼女はさっさとオイルを片づけはじめたから、俯に落ちない気持ちばかりが頭の中をぐるぐると巡っていた。ぬるぬるしたオイルは洗い流さなくてもいいらしく、服を着たら張りついてきそうだと思いながら、私は迷路のような通路を通って化粧室へ向かった。そしてまたカウンセリング室に戻って、いよいよ金額の話をすることになった。「今のマッサージは1回でおいくらですか?」「9000円になります」期待を裏切られ、虚しい思いばかりが心の中で育っていく。あれだけで9000円は高いのではないだろうか。無料といっても、この内容では入会したいとは思えない。通常9000円のコースを無料にするわけだから、多少時間が短くても仕方がないかと思うが、このコースで入会するかしないかが決まるのだから、もっと客が満足するような内容にすればいいのにと思う。しかしもしかすると、エステサロンが大手だから体験に来る人はその内容がどうであれ、最初から入会しようと決めて来店しているのかもしれない。あまり細かいことは言いたくはなかったが、エステサロンがケチっているようで不満ばかりが募っていった。
[参考サイト]
池袋のエステサロンPMK

エステティックサロンPMK神戸店

PMKエステティックサロン横浜店