体力や代謝と年齢の関係

2012.02.03

ドイツの生理学者、シュトラッツは、人間の一生の機能の変化についてとても簡潔な図を示してくれました。この図は生まれてから九八歳くらいまでの心と体の変化について示しています。ここで興味深いのは精神能力は六〇歳をピークとして、それ以降少しずつ下降するものの、八〇歳までは壮年を上回る、もしくは同等の力を保っていること。ですから、少々の物忘れなどを気にすることはありません。体力は二〇歳をピークに徐々に落ちていきますが、急激な落差はありません。むしろ、七〇歳くらいまでは大いに体を使っていいのです。体力や精神能力に比べると、年齢の違いがはっきり出るのが代謝と生殖能力です。代謝とは栄養素の利用能力といってよいでしょうか。落ちる一方といっても、二〇歳までのはっきりした下降線は発育が終わったことを示すものです。二〇歳以降はゆるやかな低下で、二〇歳と六〇歳を比較しても約半分になるだけとわかります。もちろんあまり変わらないといっても、それは個人差が激しく、年齢以上に落ちている人が少なくありません。どんな場合にも個人差はありますが、生活の仕方によって、個人差ということ以上に差がついてきます。